今年も残りわずか。
忘年会シーズン到来です。
早い人は、11月から忘年会の予定が
つまっている人もいるようですね。
年忘れの楽しい宴会ですが、
やっぱり気になる飲みすぎ・食べすぎ。
特にお酒の飲みすぎは、
その晩の睡眠に大きく影響してきます。
もちろん翌日のコンディションにも。
意外と知らないアルコールの知識をQ&Aでご紹介。
アルコールの働きを正しく知って、
質のよい深い眠りをとれますように。
Q.お酒を飲むとなぜ楽しくなるの?
A.それは、アルコールを摂取すると
脳内で楽しさや心地よさといった感情を生み出す
ドーパミンという神経伝達物質の分泌が促されるためです。
ドーパミンは、趣味や興味のあることをしているときなど
楽しいと感じるときに分泌される脳内物質なのですが、
アルコールによっても分泌が促されます。
同時に気持ちを平静に保つ脳内物質GABAなどの分泌を抑えたり、
その働きを鈍らせたりしてしまいますので、
気分は、どんどん楽しく盛り上がっていく一方なのです。
Q.日本人は欧米人に比べてお酒に弱い?
A.はい。
アルコールは肝臓の酵素によって代謝され、
最終的には水と炭酸ガスまで分解されますが、
その途中でアセトアルデヒドという物質が分泌されます。
お酒に弱いがお酒を飲むと、顔が紅潮したり、嘔吐や頭痛などの不快な症状が
あらわれますが、これはアセトアルデヒドの為です。
日本人の約半数は、アセトアルデヒドを分解する酵素の働きが悪く、お酒に弱いそうです。
一方、欧米人のほとんどの人はこの酵素の働きに問題がありません。
Q.コーヒーを飲むと酔いからさめやすい?
A.いいえ。
ブラックコーヒーを飲むと酔いがさめやすいというのは、よくある誤解です。
酔いをさますには、アルコールの血中濃度を低くすること。
お水を飲んで、時間の経過で血中からアルコールが
取り除かれるのを待つことが第一です。
Q.お酒のちょうどいい摂取量は?
A.酔いの状態は、アルコールの血中濃度に変わってきます。
人によって、また体調によってちょうどいい量はさまざまですが、おおよその目安をご紹介。
【 第1段階 爽快期 】
ビール(~1本)
日本酒(~1合)
ウイスキー・シングル(~2杯)
↓
さわやかな気分、陽気、皮膚が赤くなる、判断力が少し鈍る
【 第2段階 ほろ酔い期 】
ビール(1~2本)
日本酒(1~2合)
ウイスキー・シングル(3杯)
↓
ほろ酔い気分、体温が上がる、脈が速くなる、理性が失われる
【 第3段階 酩酊初期 】
ビール(3本)
日本酒(3合)
ウイスキー・ダブル(3杯)
↓
気が大きくなる、大声になる、怒りっぽくなる、足がふらつく
【 第4段階 酩酊期 】
ビール(4~6本)
日本酒(4~6合)
ウイスキー・ダブル(5杯)
↓
千鳥足になる、何度も同じことをしゃべる、呼吸が速くなる、吐き気・嘔吐がおこる
【 第5段階 泥酔期 】
ビール(7~10本)
日本酒(7合~1升)
ウイスキー・ボトル(1本)
↓
まともに立てない、意識がはっきりしない、言語がめちゃめちゃになる
【 第6段階 昏睡期 】
ビール(10本以上)
日本酒(1升以上)
ウイスキー・ボトル(1本以上)
↓
ゆり動かしても起きない、排泄がたれ流しになる、呼吸はゆっくりと深い
酔いを段階ごとに見ていくと、
酩酊初期からはもう「お酒に飲まれている」状態ですね。
忘年会は、
ほろよい気分で、気持ちよ~く飲みましょう。
大東寝具工業 / 油田
参考資料「アルコール血中濃度と酔いの状態」 (社)アルコール健康医学協会