秋の空は、天文学的に見ても変わりやすいと言う事。それを感情ある人間の視線で見上げて。天高い青い空に、いつの間にか白雲が綿菓子の様に浮いている、綺麗。後ろを振り返り、もう一度を仰ぐ。胡坐をかいている黒い雲が、白い雲に重なりそうに動いている。本当は澄み切った透明な空気のせいで、天高い青い秋空を背景に雲がゆったりと、好きに動ける、それで空の景色が変わる。移ろいやすい、そんな秋空を、人の心に重ねて出来た言葉に、女心に秋の空があるのかも。人によって、男心に秋の空もあって当然かも。次の季節、冬には下を見て、強い足で歩くために、この天高い秋の空の下で、女性も男性も心を遊ばせよう。
寝具研究科 大東和子
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