こんにちは製造部のクマモトです。
 
先日、片山文三郎商店様からのご依頼で、絞り生地を使用した試着室用のカーテン（丈2m23cm 巾3m10cm）を製作しました。
 


「こうした方が縫いやすい！こうした方がキレイに仕上がるね」っと製造部スタッフのアイデアを出し合って制作しました。10枚の30cm巾の絞り生地を縫い合わせた表生地は、縫い代を目立たないようにする為にメロウ（※1）ミシンのみを使用し、ハギ合わせ（※2）を行い、裏生地は、サテン生地なので縫い縮みなども考えながら製造部スタッフと慎重に裁断、ハギ合わせを進めていきました。
 


表の絞り生地は絞りを引き立たせる為、丈と巾を大きく仕上げ、裏生地と縫い合わせる時に裏生地の大きさに合わせて絞りをおさまるようにギャザーをよせて入れ込み、３方を縫い合わせるのですが、この工程はとても苦労しました。カーテンの形になって、吊るした時に縫いズレやたるみがないよう、上から下まで61ヶ所、裏生地と表の絞りの凹凸をさけながら縫い止めていきました。
 
いつも製造部スタッフと協力し合いながらの完成ですので、仕上がった時はとても嬉しい気持ちになりなります。今から試着室の絞りカーテンとして使用されることがとても楽しみです。
 
片山文三郎商店 様
https://www.bunzaburo.com/
 
大東寝具工業 クマモト
 
 
※1 メロウ...生地の端をロックミシンで縫うことができるフリルやヒダのこと。主に衿や袖口、裾の装飾として取り入れられている。
 
※2 ハギ合わせ...製作する為に反物をつなぎ合わせて作ります。その作業のことを
幅継(はばつぎ)といいます。反物巾以上のサイズで加工品をご注文いただくと必ず反物の巾をつなぎ合わせる幅継(はばつぎ)が発生します。