布団の打ち直しとは
- 2022.03.28 (Mon)
- ねむりの蔵より
ねむりの蔵スタッフの市原です。
桜が少しずつ開花を始め、そろそろ冬物をしまうシーズンが来ましたね。
季節が変わると、店頭では冬のお布団の打ち直しのご依頼が増えてまいります。
打ち直しというのは、和綴じのお布団のわたを取り出してわたを機械でときほぐし、古くなったわたやゴミを取り除いてわたの繊維を整え、新しい側生地でお布団を作り直すことをいいます。
綿わたは吸湿性にすぐれた天然繊維ですが、放湿する力が弱いので、こまめに干すなどのお手入れが必要です。
それでも長く使用しているとわたが硬くなって弾力が少なくなってくるのですが、綿わたは打ち直しをすることでまたボリュームを復活させることができるのです。わたの間に空気が入り、保温性、吸湿性も良くなります。
それ以外にも、来客用に作っていたお布団の使い道がないので、お座布団に作り替えたり、サイズを変更したいというご依頼で打ち直しをさせていただくこともあります。
写真は、お持ちのすのこベッドでお使いになるために通常のわた量より多めにしてしっかりとした厚みの敷布団にしてほしいというご依頼のものと、
冬の掛布団より薄めの肌掛け布団にしたいというご依頼のものです。
使わないお布団のわたを利用して、今必要なお布団に作り替えるという、日本に昔からある、資源を再利用する技術が今も続いているのは嬉しいことですね。
打ち直しができるのは、和綴じをしたお布団(中わたは綿わたか、ポリエステルと綿の混合)に限ります。
また、打ち直しも数回繰り返すと綿の繊維がちぎれやすくなり、早くへたるということにもなるので何度も打ち直しをした古いお布団だと効果がありませんのでご注意ください。
今も、綿わたのしっかりとした硬めの弾力は人気があります。
古いお布団の整理をご検討の方はぜひ店舗にご相談ください。
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