扇子の思い出
- 2014.07.16 (Wed)
この暑さに バックの中を手探りでゴソゴソ
手応え無し 扇子が 底に在るはず
でも無い 落としたのか 忘れたのか
で 確か タンスの小引き出しに まだ有った筈
有ったーー 幾本かのオニュウーが
とそこに 金襴の袋に入った扇も 爪で止まってある袋を
開ける 舞扇 片方は桜 もう片方はもみじ 金彩で描かれたお扇子
もう60年余りも昔 10歳位から6年間位かな 謡・仕舞いのお稽古
母の進めで 女の子としての 躾の一つ
懐かしいな 海女 に 羽衣 好きな 演目
もう一度 すり足で この扇子を開きたい
フエスブックで いつも交信のある 能楽師の 林 宗一郎先生に
衝動的にもなるかな 連絡をする 思い出をもう一度 目の前にしたい
22日にとお約束 でもこの衝動にかられたこの思い
消えずに その日にこの扇子が開けるかな
寝具 研究科 大東 和子