Textile Dictionary
- 2012.03.03 (Sat)
2月25日 テキスタイル用語辞典が発刊されました
発行元の Textile Tree について
大量生産の高速織機が主流の時代に
生産性の低いシャトル織機で、
暖かみある布の味わいにこだわっている
織元さんがあります。
最先端の技術で、ハイテク素材を研究開発し
トップを目指している素材メーカーさんがあります。
ほんの小さなハギレにも愛情を注いでいる
布絵作家や手芸愛好家がいます。
ファッションが「流行」として煩雑に扱われるものではなく
「心地よいもの」「愛着のわくもの」「大切なもの」となるように
「テキスタイル」にもっと触れてみたい。
そんな思いで「Textile Tree」を立ち上げました。
テキスタイルを愛する多くの人がつながり
ゆったりと、しっかりと、大きな木に育って欲しいと思います。
Textile Treeはテキスタイルを愛する人を、応援します。
(http://www.textile-tree.com/ より転載)
というミッションをお持ちです。
今回発行されたテキスタイル用語辞典は繊維業界人には貴重な一冊。
テキスタイルの基礎知識から新素材まで
海外の素材から、特に嬉しいのは日本のものづくりをしっかり捉え
伝統素材や地域素材、加工技術まで幅広く監修されていること。
どのような業界でも同じだと思いますが
専門分野には特化していても、少し外れると業界外くらいに疎い なんて言うのが普通
しかし、これでは新たなプロダクツやサービスは創造できないし
つまり、生残りレースから脱落せざるを得ないのが現在の状況と環境
実際、我々の寝装品づくりも
アパレル系の素材や資材をふんだんに使うようになったきたけれど
同じ繊維業界ながら、当初は初めて体験することばかり、
知らないことを知るということに時間もコストもかかるのである
また繊維業界は古い産業であるので、
私が知らんだけかも知らんが
旧態依然とした体系、観点による資料や書籍しかなかったので
私的には、高村薫氏の合田シリーズ並に、待ち焦がれた一冊
何よりページを繰るのが楽しい
業界人じゃなくとも、楽しめて、興味ある読み物になります。
ソニア・パーク氏のスタイルブック以来のわくわく感 枕元に置いておきたい
何より、この一冊を目の前にして編集長の成田さんたちの情熱が伝わってきます。
一人でも多くの方が手に取っていただきたい一冊です。
大東寝具工業/大東利幸